2014年 12月 13日
12月も中旬に迫り雪が散らつく日も増えてきましたが「カラマツハウス」は外部の大工仕事が多い為未だ寒い中頑張ってもらっています。本投稿からはその外部仕事につきまして掘り下げていきたいと思います。まずは少し前の行程になりますが「カラマツハウス」で使用している屋根用防水シート3種類の意味につきまして簡単にご説明致します。 まず1種類目は「そよ風」システムの集熱パネルが乗る「住宅棟」母屋の屋根の防水シート。前回の投稿でご説明した通り、通気垂木の間が空気の通り道ですので空気の接する防水シートは一般的に使われるアスファルト系防水シートではなくデュポン社の「ルーフライナー」(白色)を使用します。アスファルトの成分が室内に取り込まれては困りますから。 続きまして2種類目。こちらは一般的によく使われるアスファルトルーフィング22kg品(緑色)。雨水を樋に導く為に無理のない勾配を確保できる屋根の防水シートとして使用します。ちなみにこの屋根は5寸勾配(26.5度)です。 最後に粘着層を持つゴムアスフェルトルーフィング(黒色)。通常のルーフィングはタッカー(建築用ホッチキス)で留めつけますが、緩勾配の屋根において万が一仕上げ材より回り込んだ雨水がタッカー針部より浸水し室内に影響を及ぼさないようタッカーを使わず接着するため粘着層を備えたルーフィングを使用します。今回カラマツハウスの下屋屋根は0.5寸勾配(2.8度)なのでゴムアスを使用しております。 屋根仕上げ材の種類、葺き方、勾配等に応じて防水シートを使い分けます。そして次回の屋根通気工法と屋根板金工事に続きます。
by TUBAKISATO
| 2014-12-13 11:42
| 新築
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